究極の単身赴任、究極の遠距離恋愛。そんな中でもおいしいごはんがあればなんとかなる。
そんな南極観測隊の非日常的な日常を描いた映画『南極料理人』。

『南極料理人』 あらすじ
平均気温-50度、ペンギンもアザラシも、ウイルスさえいない南極・ふじドーム基地に調理担当として派遣された西村さんと隊員たち。
料理人として赴任した西村さんは、冷凍と乾物、沸点の低い南極で、知恵と工夫で毎日隊員たちに美味しいご飯を作る。
毎日のごはん、昼のおにぎり、隊員の誕生日のローストビーフ。夏至祭のフランス料理、夜のたのしみの中華、そしてラーメン。
でも徐々に南極での生活で精神的にまいっていた隊員たちの争いに巻き込まれて、西村さんは大事なお守りを氷穴の中に落としてしまう。
落ち込んだ西村さんのために、なれない手つきでごはんをつくる隊員たち。全然おいしくないんだけど、それが奥さんがつくった料理を思い出して号泣する西村さん。
そうして辛いことも乗り越えたメンバーたちはそれぞれ帰国の途につき…。
なぜか笑いがとまらない
そして、南極料理人のもう一つの魅力が「笑い」なんです。
個性豊かな隊員たちと西村さん、妙な間合いが生む笑い。これが絶妙で。DVDを観ながらこれ絶対映画館で笑いの渦だったろうな、と思いながら観ていました。
派手なアクションはないのに、なぜか笑いがとまらない。
ラーメン事件
- 隠れて夜こっそりラーメンを食べている隊員たち
- 西村さんに見つかる
- 「麺が固いよ」「芯が残るんだよ~」と悪びれない隊員たち
- それを見た西村さんは黙ってドアを閉める
突然の南極行き
- 急きょ南極行きを言い渡された西村さん
- 「おめでとう」といって握手を求める上司に、手を差し出さずに硬直
- 無理やり握手をさせられる
- 「家族と相談させて下さい!」
ラーメン在庫切れ事件
- きたろうさんが演じるラーメン好きのタイチョー
- 自らのつまみ食いのせいでラーメンの在庫がゼロに
- 「西村くん、僕の体はね、ラーメンでできているんだよ」と涙ながらに訴える
南極の恋愛模様
私は隊員唯一の若者・兄やんの恋愛模様も好きでした。恋人に1分740円もする電話をかけつづけたのにふられてしまう。
一度は自殺(基地外に長時間いるだけで十分死ねる)しようとするも、KDDIのオペレーターさんの声に恋をし、しつこく電話をかけまくります。映画後の兄やんの恋愛のその後が知りたい。
料理する男は、かっこいい
西村役の堺雅人さんがもう、かっこよくて。
本さんの誕生日、ローストビーフを切り分けるときの表情が色っぽくて、そこだけもう一回見ちゃったり、家庭ではちょっとウザがられているお父さんな感じもすき。
娘と妻に頭があがらないとことか。もし堺さんが夫なら、唐揚げはかならず2度揚げします。
原作はこちら。