[映画]火喰い鳥を、喰う(2025年:日本)

火喰い鳥 2020年代

火喰い鳥を、喰う』鑑賞。かつての角川映画を彷彿とさせる怖さとミステリが融合した感じ。ホラーよりもミステリ要素が強く、ホラー苦手な私でも楽しめました。

往年の角川映画のような雰囲気

火喰い鳥を、喰う』って往年の角川映画のような雰囲気がありました。田舎での怪事から始まり、どんどんと主人公たちが追い詰められていく感じと画面の不気味さ。

そしてこの映画、なんといっても展開が面白かったんです。戦場と現代、貞市のいる世界と、こちらの世界。過去と世界線が複雑に入れ替わる場面に、自分がどこにいるかがわからなくなりました。

欲を言えばもう少し怖くてもよかったし、別荘の展開とラストシーンは見たことあるような昭和の演出っぽかったのが残念。

戦争と執着

貞市が「生きたい」と願う執着は、決して歴史の悲劇で片付けてはならないものだと思います。我々はそうした戦時中の死者の執着に蓋をして、復興してきたのかもしれない。

でもたぶん、そうしなければ生きてこれなかったんでしょう。

私の知人も、大叔父にあたる人が戦争で亡くなっていて、もし彼が生きていたら、知人はここにはいなかったのかも。と考えさせられました。

うさんくさいのに馴染んでいる北斗

実は私、陰ながら舘様を推していまして。映画を拝見したところ、この役って舘様しかできないよなと実感。胡散臭いんですよ(いい意味で)。

でも、胡散臭さってあまりやりすぎると物語から浮いてしまいそうなのに、画面に馴染んでいるんですよ北斗って。

雄司をディスる時は胡散臭さ満載なのに、説明する時はすっきり内容が入ってくる。とても不遜で傲慢で、でも目が話せないキャラクターでした。北斗総一郎の続編をぜひ舘様で。

夫婦の物語(ややネタバレ)

映画は小説よりも少し救いがある感じでした。もしかしたら、この映画って夫婦の愛とか家族同士の絆を描いたんじゃないだろうか。(それにしては北斗のインパクトが強すぎるけど)

怪異に襲われるまで、夫婦の日常が丁寧に描かれているんですよね。

でも、最後にああなったのは、雄司の執着が足りなかったからか、あるいは…。

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