『目の見えない白鳥さん、アートを見に行く』は、全盲の美術鑑賞家・白鳥さんの活動を追ったドキュメンタリー映画です。
原作は川内有緒さんの『目の見えない白鳥さんとアートを見に行く』。映画と本で同じ場所を訪れているのですが、実際はこんな体験だったんだ!と新たな発見もありました。
まず、映画の冒頭でびっくりしたのが、数倍速の音声。まったく聞き取れないんですが、白鳥さんは普段から数倍速のニュースを聞いているんです。
そして、本と同じく、仲間たちとアートを見に行って説明をしてもらう。その説明から頭の中で像を結ぶ白鳥さん。
それははっきりとしたビジョンの時もあるし、抽象的な場合もある。
白鳥さんにしかできない鑑賞方法ですね。
白鳥さんの歩いた先には
映画の第一印象は、白鳥さんがとにかくキュートなんです。とっても自然体で飾らない。ひょうひょうとしていながら揺るがない。そんな印象を受けました。
白鳥さん美術館で数カ月生活するというアート活動では、訪れた人と会話を楽しんでいます。
そんな白鳥さんの美術鑑賞活動は、徐々に周りの人々に影響を与えていくんですね。
最初に白鳥を受け入れた水戸芸術館は、白鳥さんの活動をきっかけに対話型の美術鑑賞プロジェクトを始めたのだそう。
また、白鳥さんは写真家でもあり、毎日日記代わりにシャッターを押しています。それは、彼にとって読み返さない日記と同じなんだとか。
白鳥さんの撮った写真はご本人の人柄同様、変に飾らず、淡々とした日常を映し出しているのですが、それが実にアートを感じるんです。
本もすばらしかったけど、正直、「これいるか?」という自分の娘ことをちょいちょい入れ込んできてて、白鳥さんに集中できなかったけど、映画は白鳥さんの活動を克明に伝えてくれたのがよかった。

