前情報をなにも知らずに見たのだけど、素晴らしかった。『This is I』は、はるな愛さんの半生を描いた原作を元にしたミュージカル。
昭和の名曲にあわせて踊るミュージカルシーンも可愛いし、主演の望月春希さんが可愛くて演技が上手くて。こんなにすごくてまだ18歳って…!
そして、トランスジェンダーの方々の苦悩を初めて実感した気がします。
昭和ソングのミュージカル
物語は昭和ソングのミュージカルにもなっていて、それがもう可愛いし楽しい。聖子ちゃんの格好をして商店街で踊るシーンとか、手術後に衣装部屋を抜けて新しいステージに立つシーンとか。
プリンセス・プリンセスの『ダイアモンド』とかメジャーなものから、『赤道小町ドキッ』など当時の流行歌を巧みに取り入れていて、昭和世代に刺さる。
ミスインターナショナルクイーンのシーンもかっこよかったな。
本来の自分を取り戻す物語
若い頃、バイト先の飲み屋に来るニューハーフのお姉さんに怒られたことがあります。
「あんた、せっかく女なのにメイクしないなんて!」と。
『This is I』を見て、そのお姉さんが怒った理由が今になってわかった気がします。
そうまでして必死に「女」になったり、なろうとしている人から見たら、メイクをしない女って許せなかったんでしょうね。
映画の中では性別適合手術についても詳しく描写されています。アイちゃんは「女」になるために吐きながらもピルを飲み、命がけの手術を受けるんです。
ああ、自分が望んだ性と違った体って、こんなにも辛いんだ。
その手術を受け持った和田先生もすばらしくて。葛藤を抱えながらも医師として患者の「命」を救う信念を持っているんです。ただ生命を救っただけでは患者は救えない。
だからアイをはじめ、間違った性で生まれた人たちの心を救おうとするんです。まさに命がけで。
最後にアイちゃんが踊るシーンは本当に綺麗で、希望を感じる終わり方でした。

