『初恋のきた道』(1999年:中国)

水餃子 1990年代
水餃子

初恋のきた道』はチャン・ツイィーのデビュー作の中国映画。少女の純粋な初恋が描かれます。出てくる料理も美味しそう。

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『初恋のきた道』あらすじ

教師をしている父が急死した知らせをうけ、郷里に戻る息子。残された母は伝統に従って、病院から棺を家まで担いで運ぶといってきかない。
深い愛情で結ばれた父と母。その出会いは1950年代。

中国のある農村に若い教師がやってくる。
教師に一目ぼれした少女はその日から彼の関心を惹こうと、お気に入りの服を着て彼の前をわざと通ったり、彼のために料理をつくったり。

服を褒められたらずっとその服をきているし、彼と目が合うとうれしくてスキップ。(それが欽ちゃん走りのようなのだ。)

純粋でしたたかな少女の初恋

普通の物語であれば初恋は実らず、別の男と結婚して苦労するか、女郎屋に売り飛ばされるか。そんな悲しい結末になりそうなんですが、彼女はそんなヤワな女性ではありません。

彼女は初恋を実らせるために、考えつく限りのあらゆる行動を起こします。それがまた、少女らしくてかわいらしいのです。

村のみんなで学校を作るとき、昼ごはんづくりは女性の役目。彼女は一生懸命、彼に料理をつくり、彼に自分の弁当が当たるように祈ります。

その後も彼女は縁談をすべて断って、彼のことだけを思い続けますが、彼は文化大革命の影響から村を去ることに。でも彼女はここでも行動を起こし、極寒の道で彼を待ち続けます。
その後倒れて熱を出してしまうのですが、彼は無事、村へ帰ってくるのです。

チャン・ツィイーが演じたからかわいいのですが、冷静に考えると周りに迷惑かけまくりです。
熱出した時も村の人が心配して運んでくれたし、周囲の反対を振り切って無理やり夫の亡骸を運ぼうとするし。

でも、それもこれも彼を愛するがゆえのことなんですよね。そんなけなげでかわいいところが、彼を含め周りの人々の心をうったのかもしれません。

レシピ・ド・シネマ』という本には、きのこ餃子やのレシピが映画のエッセイとともに紹介されています。

著:川端 麻祐子
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