映画『つむじ風食堂の夜』は、クラフト・エヴィング商會の吉田篤原作のく大人に向けたノスタルジックファンタジー。
原作の不思議な雰囲気をそのままに、ほんわりとあたたかい映像に仕上がっています。
つむじ風食堂の夜 あらすじ
人工降雨の研究をしている「私」は、つむじ風食堂といわれる洋食屋に通うようになる。
そこには万歩計を「二重空間移動装置」と称する帽子屋、おこりんぼうの舞台女優。そしてイルクーツクに行きたい果物屋の青年など、風変わりなひとたちがひしめいていた。
「私」の日常は、雑文書きのために唐辛子の本を探したり、果物屋の青年と宇宙の果てについて考察したり、舞台女優の奈々瀬さんに、強引に脚本を依頼されたり。
ときおり、手品師であった父との思い出の品や、父の帽子をみつけることも。そんな、どこかちょっと不思議なことも起こったりする。
月舟町
架空の懐かしい町「月舟町」が映像に現れてました。洋館、路面電車の走る街並み。「私」が住む古いアパート、「私」が昔、父親に連れられて訪れた珈琲店、果物屋のオレンジの淡い灯り。
そして、つむじ風食堂のクロケット定食…。
どれも本から出てきたように、懐かしく、不思議な空間に見えてきます。
何かが起こるわけではないけれど、寒い夜に温かい飲み物を飲みながら観たい映画です。

