フランス人から見た原爆[映画]24時間の情事 ヒロシマ・モナムール

ヒロシマ ヨーロッパ映画

戦時中の広島を舞台にした『この世界の片隅に』のヒットにより、ふたたび原爆に注目があつまっているようですね。

フランス映画『24時間の情事』鑑賞。映画撮影で広島を訪れたフランス人女性と、原爆で家族を失った日本人男性との短い逢瀬を描いた1959年の作品です。

監督:アラン・レネ, プロデュース:アナトール・ドーマン, 出演:エマニュエル・リヴァ, 出演:岡田英次, 出演:ステラ・ダサス, 出演:ピエール・バルボー, 出演:ベルナール・フレッソン

愛人 ラマン』を描いたフランス人作家マルグリット・デュラス脚本の映画。フランス人の目から見た原爆の地、広島を描いています。

冒頭、原爆投下後のショッキングな映像(眼球を失った女性、口をえぐられた少年、ケロイドの皮膚など)が流れます。

そこに男女の情事がモノローグとともに映し出され、戦争と情事、2つの相反するものが重なり合あっていく。どこか幻想的なシーンです。

フランス人は、なにもかもをアートにしてしまう

この映画をみて思ったのは、フランス人というのは、なにもかもをアートにしてしまうのだなあと。たとえそれが原爆映画であっても。

マルグリット・デュラスの詩のようなセリフ、主人公の故郷ヌヴェールの風景、愛したドイツ人将校、ヒロシマの風景が重なり合い、難解ではあるけれど、とても幻想的で美しい。

後半は主人公の過去を中心に描かれ、フランス人でありながらナチスの将校に恋をし、やがてその相手を亡くした心の傷が描かれます。

とにかく難解なのでよくわからないのだけど、映像が美しく幻想的なので見ていて飽きない。

それに、もしかしたら主人公の過去の傷とヒロシマの原爆の痛みを重ねて描いているのかもしれない。

過去を忘れ、新たに生きることを「君の名はヌヴェール、あなたの名はヒロシマ」という最後のセリフで表しているのかな…。

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