『舟を編む 〜私、辞書つくります』最終回、松本先生の入院やコロナ禍の影響で編集部は大きな試練に直面します。
『舟を編む 〜私、辞書つくります 最終回』あらすじ
松本先生のがんが発覚し、打撃を受ける辞書編集部。さらにコロナ禍のためお見舞いにも行けない。
それでもやっとこぎつけた校了後、馬締はコロナ禍に発生した新しい言葉を大渡海に掲載したいと言い出す。
言葉を未来に残すため、馬締たちの奮闘でコロナ関連用語を掲載。一段落ついたと思ったら、香具矢さんが京都へ行くと言い出して…。
今回、数々の苦難が辞書編集部を襲います。
言葉の持つ力
三年前、経過観察だった「恋愛」の語釈。入院中の松本先生からの語釈には「特定の二人」と書かれていました。天童くんとみどりさんが一緒に覗き込むシーンが感慨深い。
きっと、ゲイの天童くんのように、この語釈に救われる人がいるのだろうな。
物語の最後「大渡海」の刊行発表会で松本先生が語った言葉が印象的でした。
第一回で否定的に使っていた「◯◯なんて」を、肯定的な意味の「なんて素敵なんでしょう」と重ねることで、みどりさんのこれまでの成長が見て取れるんですよね。
本当に言葉を尽くしたドラマでした。
原作との相違は新しい可能性だった
原作はもともと、馬締さんが主人公でした。物語の時代設定は平成後期で、松本先生も最期はなくなっています。
それを、舞台を令和の現代に、主人公を岸辺みどりに据えたことで物語は広がり、新しい解釈が咥えられました。(みどりさんの過去とか家族構成とか)
「恋愛」の語釈を含め、辞書編集はどちらかといえば男性主体のものだったところに、みどりさんが「はて?」と疑問を投げかけることで、言葉も物語も新しい視点を得たのでした。
原作とは違うけれど、ドラマの『舟を編む 〜私、辞書つくります』は、原作に寄り添い、新しい可能性を示してくれたドラマだと思います。
松本先生が亡くならないのも、「恋愛」の語釈に「異性」が省かれたのも、今の世の中を表していてとても好きです。
ドラマ10感想
- 『舟を編む~私、辞書つくります~』第一回
- 『舟を編む~私、辞書つくります~』第二回
- 『舟を編む~私、辞書つくります~』第三回
- 『舟を編む~私、辞書つくります~』第四回
- 『舟を編む~私、辞書つくります~』第五回
- 『舟を編む~私、辞書つくります~』第六回
- 『舟を編む 〜私、辞書つくります~』第七回
- 『舟を編む 〜私、辞書つくります~』第八回
- 『舟を編む 〜私、辞書つくります~』第九回
- 「舟を編む~私、辞書つくります~』最終回
『舟を編む』メディアミックス
これまで、様々なメディアミックスが生まれた『舟を編む』ですが、それはきっと、原作の『舟を編む』が普遍的な物語だからなのだと思います。

